さっぱり洗い
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Cコース(皮・革・ムートン)

クリーニングでは染色の工程が必要です

  クリーニングでは、それぞれの皮革製品の性質に従った、クリーニングと乾燥
作業が必要ですし、また、クリーニングの時に、染色まで落ちてしまう事から再度
染色加工を行う必要があります。

皮革製品のクリーニングに当たっては、単に洗うだけではなく、染色を行っている
と言う事は、以外に一般の消費者には知られていません。この事から、クリーニ
ングに出す前と、出した後では、その色が多少違っている事があるのです。


1)クリーニングの際の了解事項

@ 今の色より濃くなったり淡くなったりする事があります
    皮には油脂分が含まれていますが、ドライクリーニングする事により
   脱脂してしまい、色が淡くなる事があります。これを防ぐため、溶剤の
   中に油分を加え、脱脂した分だけ加脂する方法をとっていますが、加脂
   しすぎると濃くなってしまい、皮の性質の微妙な変化が色合いを変えて
   しまいます。

A 感触や光沢が変わる事があります
    皮は染色堅牢度が弱いためクリーニングする事によって、汚れと一緒
   に色が脱色したり、表面の加工剤がとれてしまい、感触や光沢が失われ
   てしまうケースがあります。
これは特に初洗いに起こりやすく、その後
   あまり変わりません。


B シミ、生体時の傷あとや部分的色差が目立ってくる事もあります
    これは表面の加工剤、色等がとられてしまうためハッキリする事なの
   です。また、数匹の皮で一着が作られる事で、一匹一匹の性質の違いが
   表面に目立ってくる事もあります。これは縫い目を境にしてはっきり
   きますのでわかります。

C カビあとが取リきれない場合があります
    カビが深く根を下ろした商品は、カビによって皮の繊維組織が変質して、
   その部分が濃くなったり色が変化しているために直す事が出来ません。


D スウェ−ド皮や水染による銀色の変色や退色は直りません
    銀面で顔料染してある場合は、染色で完全に直す事ができますが、他の
   場合は、銀面皮の場合のように表面を覆ってしまう染料は使えず、浸透性
   の染料を使いますので完全には直せません。


E 多少寸法が変わる事があります
    皮は引っ張って作られていますので、収縮がおこる場合がありますが、
   必要以上に引っ張られて作られた商品は、着用中やクリーニングによって
   収縮が見られます。

   仕上げの際に引っ張って直しますが、熱と水分を十分に使っての仕上げが
   出来ませんので、完全に戻りにくい場合があります。


F カビの生えた商品には注意を
    カビが生えた商品は、水分を吸っているため収縮が発生し硬化の原因
   もなります。カビの生えたほとんどの商品にその現象が見られます。ただ、
   お客様はカビにびっくりし、袖を通さずにクリーニングに出すために全体
   の収縮等に気付かず、クリーニング後に気付いてしまいます。


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