皮革製品には数多くの魅力も多いかわりに、一般繊維製品とは異なる
ウィークポイントがあります。 |
@ 熱に弱い
もともと動物の皮ですから、50℃以上の熱を加えると硬くなったり、
縮んだりしてしまいます。アイロンなどとんでもない事ですから注意
して下さい。
A 色落ちしやすい
熱に弱い事から、他の繊維製品のように煮染めをする訳にいきません。
また、皮革独特の風合いを守るために、染料の定着加工が困難です。
このため、一般の衣料品より色落ちしやすい事は避けられません。
B 汚れやシミが染み込みやすい
皮の構造から汚れやシミが、染み込みやすく、落ちにくいと言う性質
があります。
C 素材の均一性にかける
一枚の皮であっても、腹、背中、尻などの部分によって質が均一では
ありません。
D 湿気に弱くカビやすい
シミや汚れを湿度の高い状態で放置しておくと、すぐカビてしまいます。
また、皮はそれ自身栄養の固まりみたいな商品ですから、空気中の菌から
だけでもカビになってしまいます。
E 水に弱い
皮革製品は、鞣し工程などで、その面積を広げる加工も行います。また、
本来、皮は縮みやすいと言う性質がある事から、水分を含むと縮んで硬く
なってしまいます。 |
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